今夜の「金スマ」で睡眠負債の特集をやっていました。
睡眠負債って最近よく聞く言葉です。
睡眠不足や寝不足とは違うの?
睡眠負債が溜まると、認知症や糖尿病などの病気の原因にもなるってホント?
雑誌やテレビでも特集が組まれるほど注目されている睡眠負債についてお伝えします。
睡眠負債と睡眠不足の違い
睡眠不足と睡眠負債、言葉はよく似ていますが、
睡眠不足は1~2日間、しっかり寝ることで解消できます。
睡眠負債は慢性的な寝不足が長期間続き蓄積されたもの。
長い時間かけて溜まったものは、そう簡単には解消できないんですね。
そして、負債というのは借金のこと、借金には利息がつきます。
その利息とともに睡眠負債は将来の健康を損ねてしまうことに。
睡眠不足より深刻なのが睡眠負債なんです。
じゃあ、なぜ睡眠が不足する状態が続くといけないの?
人間は眠っているあいだに身体や脳の中の老廃物を掃除しています。
睡眠時間が短いと体内の掃除が十分できずに、老廃物が溜まっていきます。
老廃物が溜まることは体にいいわけありませんよね。
でも、睡眠負債は自覚症状がありません。
気づかないうちに、徐々に体や脳にダメージを与える危険因子を蓄積してしまうことになっていきます。
蓄積された危険因子はやがて病気へと進むことにも。
睡眠負債でアルツハイマー型認知症
働き盛りの40代の時に、睡眠時間が短くて、アルツハイマー型認知症を発症するケースもあります。
アルツハイマー型認知症とは、脳神経細胞に異常が発生して、記憶障害などが起きる病気。
最新の研究では、睡眠時間が7時間未満は認知症のリスクが約1.7倍と判明しました。
じゃあ、なぜ、睡眠時間が短いと認知症になるの?
アミロイドβタンパクという、アルツハイマー型認知症の原因となる物質が掃除できずに脳内に溜まっちゃうから。
睡眠不足は脳内の掃除不足につながっちゃうんですね。
睡眠負債で糖尿病
フラワーアーティストの假屋崎省吾さんは、40代のとき仕事がハードで不眠不休の生活を続けていたせいで糖尿病にかかってしまいました。
自覚症状がないまま、体の異変に気付いた時には糖尿病を発症していたそうです。
なぜ、睡眠不足だと糖尿病になるのでしょうか?
通常だと、血液中に糖が増えると、インシュリンが分泌され、血糖値が下がります。
ところが、睡眠不足のときはインシュリン作用を妨げるの物質(アドレナリンなど)がたくさん出てきます。
そうすると、インシュリンが出にくくなって、血糖値が上がってしまうというわけです。
結果、血糖値は上がり続けて、糖尿病に。
いったん糖尿病になってしまうと完治はしないといわれています。
假屋崎省吾さんも発症してから10数年、今でもつらい食事制限をしているそうです。
睡眠負債は、認知症や糖尿病だけでなくガンやその他の病気のリスクも高まるのだとか。
日本人は睡眠負債を抱えている
日本人は世界的にみても、睡眠時間が短いという結果が出ています。
先進国の中で、日本の平均睡眠時間は6.5時間と最も短いというデータが。
特に、日本の女性の40代、50代は仕事や家事・育児に忙しく世界一睡眠時間が短いとも言われています。
ということは、40代、50代の日本人女性が睡眠負債を一番かかえているということ!
うきゃー!たいへんです。
わたしも、睡眠時間は6時間ほど。
将来、認知症や糖尿病などの病気になるリスクが高いってことです。
睡眠負債をはかる方法
自分が睡眠負債を抱えているかを知る方法は、
①休日に、窓や時計などの情報を隠して、時間を気にすることなく、好きなだけ寝る。
②ふだん寝ている時間(平均睡眠時間)を①の時間から引く
普段よりも2時間以上多く寝てしまった人は睡眠負債を抱えている可能性が大
2時間以上の差は睡眠負債
差が大きいほど危険な状態
例えば①が8時間で、普段の睡眠時間が6時間なら
8時間-6時間=2時間 の睡眠不足で睡眠負債ということに。
さいごに
睡眠不足最で最近、体がだるいな~って思っていたら、実は睡眠負債かもしれません。
睡眠負債は、糖尿病や認知症などの病気の原因ともされています。
気を付けないといけませんね。
睡眠負債を抱えないための予防法や習慣の記事はコチラ→睡眠負債を抱えないための解消法は?眠り方や習慣