ダイアログ・イン・ザ・ダークで本当の暗闇を体験してきました!


本当の暗闇がどんなものかわかりますか?

わたしが暮らす部屋では、夜も外の街灯の明かりが入ってきます。
カーテンを閉めても隙間から明かりがこぼれて入ってきます。

夜に電気を消して目を閉じるまで、完全な暗闇にはなりません。

真っ暗闇の中で移動したり、何かをしたりという体験はありません。

ダイアログインザダークという暗闇のソーシャルエンターテイメントというのが、
海外から日本に上陸したときいたのは数年前です。

気になってはいたのですが、当時は東京でしか体験できる場所がありませんでした。
ところが、先日大阪でも体験できる場所があるとの情報を新聞で見つけました。

さっそく、体験してきたので紹介します。

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ダイアログ・イン・ザ・ダークとは

ダイアログ・イン・ザ・ダーク
 目以外のなにかで、ものを見たことがありますか?

暗闇の中の対話。
鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、土の匂い、森の体温。水の質感。
足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。
仲間の声、乾杯のグラスの音。
暗闇のあたたかさ。

ダイアログ・イン・ザ・ダークのチラシに書いてある言葉です。

目以外の何かで、ものを見る体験がダイアログ・イン・ザ・ダークではできるんですね。

ダイアログ・イン・ザ・ダークは1988年、ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケ氏の発案によって生まれました。

参加者は完全に光を遮断した暗闇空間の中へ、グループを組んで入り、
暗闇のエキスパートである視覚障がい者のアテンドにより、
施設の中で様々なシーンを体験します。

その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、
コミュニケーションの大切さ、人のあたたかさなどを思い出します。

これまで世界39カ国以上で開催され、800万人を超える人々が体験。
何千人もの視覚障がい者のアテンド、ファシリテーターを雇用してきました。

日本では、1999年11月の初開催以降、現在は東京・外苑前の会場と、
大阪「対話のある家」を中心に開催、これまで約19万人が体験しています。
 

大阪でダイアログ・イン・ザ・ダークが体験できる場所

わたしが体験したのは、
グランフロント大阪 北館4階 積水ハウス 住ムフムラボ内「対話のある家」です。
チケットはダイアログ・イン・ザ・ダークのホームページで予約購入できます。

対話のある家の中を、家族という設定で参加者が探検していきます。
テーマは期間により変わります。
所要時間は約70分間です。
わたしが参加したときは、「対話のカタチのインテリア」でした。

本当の暗闇体験

待ち時間もドキドキ

当日は、「お手洗いを済ませて15分前までに来てください」との注意事項通りに受付へ行きました。
腕時計、ピアス・ネックレスなどのアクセサリーなどを外して、鞄と共にロッカーに入れます。

係の方が呼びに来るまで待ちます。

待ってるあいだは緊張して不安になりました。

実はわたしは怖がりで、お化け屋敷とか怖い話は大の苦手。
お化け屋敷では怖くて足がすくんで歩けなくなったこともあります。
しかも、ひとり参加。人見知りだし。
途中で動けなくなったらどうしよう?
全員知らない人に「助けて」って言えないんじゃない?
迷惑かけたらどうしよう?

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いざ!暗闇へ

時間が来ると係の人が呼びにきました。
今回は定員の6名が参加。
係の人の指示に従い、いざ、扉の中へ。

扉の中にはアテンド(視覚障害者)の女性が待っておられました。

中はまだ暗くないんですね。

アテンドさんから、今回の説明を受けます。
参加者は家族でこれからみんなで、家に帰るという設定です。

一人づつ白杖(はくじょう)が渡されました。
白杖を持つのは初めてです。
白杖の持ち方と使い方の説明がありました。

白杖から伝わる感覚で地面が硬いコンクリートなのか、柔らかい土なのかわかるんですね。

暗闇になると顔がわからなくなるので、明るいうちに、「どこから来たのか?」「なんと呼ばれたいか?」の簡単な自己紹介をしました。

今回は、男性が1人と女性が5人でした。
うち一人参加はわたしともうひとりの二人でした。

視覚障害の女性が参加者さんでいらっしゃいました。
この方にわたしは、よく声をかけてもらい今回一番助けられました。

暗闇になると何も見えないので、声だけが頼りになります。
急にしゃがんだり、立ったりすると、誰かとぶつかるかもしれません。

アテンドさんからアドバイスがありました。

そんな時は「○○(名前)、しゃがみます!」「○○、立ちます」などと声をかけましょう。
前に歩いている人は、「この先、段があります」「左手に障害物があります」などと状況を伝えましょう。

白杖の感覚のことといい、声掛けのことといい、普段生活しているとわからなかったことを知ることができました。

徐々に明かりを落としていき、最終的に真っ暗になりました。
当然なんですが、ほんとうに真っ暗って何も見えないんですよね。
白杖と声を頼りに、前に進みます。
ちょっと、ドキドキです。
何があるのかわからなくて前に進むのに躊躇します。

家の玄関があり、ドアを開け、アテンドさんが先導して、
みんなで「ただいまー」と言います。

「おかえりー」と男の人の声が聞こえます。
中で、もう一人の視覚障害を持つアテンドさんが家族として待っていました。

玄関で靴を脱いで、家にあがります。
「自分の靴を脱いだ場所を覚えていてね」と言われましたが、
真っ暗で見えないのにわかるかしら?

みんなで家にあがりました。

先頭の人はちゃんと「段差があるよ」「右に曲がるよ」って声をかけてくれるんです。
他のみんなも、しゃがむときは「○○しゃがみます」、立ち上がるときは「○○立ちます」って声を出してくれます。
ぶつかったときも「○○です、ごめんなさい」って誰だかわかるように名乗ってくれます。

見えないから距離を縮めて情報を共有しないと、みんなで同じ方向に進めません。
距離が近いと親近感が増します。
家族という設定が、最初よりも不自然でなくなった気がします。

目を閉じても開けていても、全く同じ状態だったので、
途中から目を閉じて歩いていました。

中ではお茶を飲んだりお菓子を食べたりもしました。

暗闇でお茶が出てくるとは思いませんでした。
当たり前なのですが、視覚障害の方はこれと同じ暗闇の中で生活しているんですよね。
なので、温かいお茶をいれることも普通なんです。
改めて、そのことに気付きました。

暗闇で飲むお茶はこぼしたらどうしよう?と、最初は口にするのが不安だったけど、
飲むとホッして落ち着きました。
視覚が使えない分、香りや味に集中できます。
お菓子も、いつもより味が濃いような気がしました。

ふだんは言えないことや聞けないことが

対話のある家なので、最後は円座になってみんなでお話タイムです。

顔が見えないし、声も覚えていないので、
突然しゃべりだしても誰が言っているのかわかりません。
しゃべる前には必ず名前を名乗ってから話します。

テーマが「対話のカタチのインテリア」ということで、
インテリアについて話そうってことでしたが、
インテリアよりも今日なぜココに来たのか?って話から始まり、
視聴覚障害の方との対話で盛り上がりました。

今回のアテンドさんはお二人ともひとりで旅するのが好きなのだそうです。
目が見えないのに初めての場所に一人で行けるなんて、ビックリでした。
そういう話が聞ける機会というのが、あまりないので興味深かったです。

他にも暗闇だとふだんは言えないことや、
聞きにくいことが質問できたりしました。
なんだか不思議な空間です。

それは、視線が気にならないらだと、アテンドさんはおっしゃってました。
わたしはそれプラス、家族として暗闇体験を共にしたから、
心が開いたのかもしれないって思いました。

暗闇でみんなとおしゃべりは楽しくて、このままずっといたいなぁって思いました。
すごくリラックスできました。

帰りはリラックス

リラックスして、楽しく過ごしていたのですが、
時間が来たので帰らないといけません。

家から入ってきたときは前が見えないので恐る恐るだったけど、
玄関へむかう時はもう慣れたものです。

自分の靴も迷わずわかりました。

元いた場所に戻ると、目を慣らすために徐々に明るくしていきます。
みんなの顔が見えると、ちょっと照れます。
家の中で待ってくれていたアテンドさんの姿も見られました。
わたしの想像とあまりギャップがなかったので、逆に驚きました。

目が見えないというのは恐怖だと思っていたのに、
リラックスできたなんて不思議な体験でした。

まとめ

大阪では2013年4月から体験が始まりました。
オープン以来12,000名以上の方が体験したそうです。

また、企業研修に取り入れられています。
学校教育の一環として採用されている国もあります。
お子様は小学生以上から参加できますので、ぜひ親子で参加されてみてください。
思いがけない発見や気付きに出会えます。

わたしもテーマが変わったら、また行ってみたいなと思いました。
大阪は家の中を探検するのですが、東京は橋を渡ったり、公園を歩くという設定だったりするそうです。
東京のほうが距離を長く歩くみたいですね。
そちらも体験してみたいです。

暗闇は意外と居心地よく、照れずにコミュニケーションがとれます。
声を掛け合わないとなりたたない状況なので、人のあたたかさが感じられます。
目で見ないからこそ、見えるものがあるのかなぁ?
本当の暗闇は不思議な感覚の空間でした。

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